2012年4月2日月曜日

公明党の存在感が失われた

公明党は8日、党本部で全国代表者会議を開き、衆院選惨敗に伴う太田代表の辞任を認め、新代表に参院議員の山口那津男政調会長(57)を選出した。任期は、太田氏の残任期間である来年秋の党大会まで。

会議では、北側幹事長の辞任に伴い、後任の幹事長に井上義久副代表(62)、政調会長に斉藤環境相(57)を新たに起用する人事も正式に発表され、新体制がスタートした。

山口氏は代表者会議で、「(衆院選で)党の独自性や公明党らしさを十分に発揮できなかった」と就任のあいさつを行った。民主党との関係については、「野党の立場から、言うべきことは言い、批判すべきことは批判する姿勢で臨む」と述べた。

全国代表者会議議長、北側氏は副代表に就任し、いずれも執行部に残留した。10月3日に全国県代表協議会を開き、衆院選敗北や、10年間に及んだ自公連立政権の総括を行う予定だ。

新旧の党幹部には、連立政権の評価を巡り、食い違いも出ている。山口氏の就任あいさつは、原案段階で「公明党の存在感が失われた」などと、マイナス面を強調する内容となっていた。しかし、太田氏が「表現がきつすぎる。連立の10年を否定するのはまずい」と待ったを掛け、厳しい文言が削られることになった。