2012年5月2日水曜日

人事の骨格を内定

民主党の鳩山代表は7日夕、党本部で小沢、菅両代表代行、岡田幹事長ら党幹部と会談し、「鳩山新政権」の人事の骨格を党として内定する。連立政権樹立に向けた社民、国民新両党との協議も大詰めを迎えており、閣僚人事は週内に大半が固まる見通しとなった。

鳩山氏は7日の幹部協議で、閣僚人事について、首相の下に新設する国家戦略局の担当相である国家戦略相に、副総理と兼務で菅氏、外相に岡田氏を充てることなどを表明する。党幹事長に小沢代表代行を起用し、輿石東参院議員会長は続投させる。幹部らは人事を了承する見通しだ。

党役員の布陣をめぐっては、小沢氏が主な人事を固め、鳩山氏の了承を得る形で進むと見られる。

政策決定の内閣一元化に向け、連立政権樹立後、社民、国民新両党と党首級の協議機関を設置する考えを表明。並行して、社民党の福島党首、国民新党の亀井代表の入閣も検討している。党首が入閣すれば、協議機関も内閣のメンバーで構成することになり、閣内ですべての政策決定が行えるようになるとの考えからだ。

民主、社民、国民新3党の連立協議は8日に再開する。社民党が求め、民主党が慎重姿勢を見せていた与党の政策協議機関については、鳩山氏が表明した党首級の協議機関を代わりに設ける案に社民党が合意する見通しだ。これにより、連立協議が加速、週内に合意に達する可能性が出てきた。