前原氏は昨年12月下旬、渡辺秀央参院議員にこう頼み込んだ。「相談相手になっていただきたい」。渡辺氏は旧自由党時代の小沢氏の側近だ。いまは小沢氏と疎遠だが、党内で「小沢氏を最もよく知る男」の1人といえる。「肩書は要らない。君を応援しよう」。渡辺氏から言質を得た。
前原氏は「プライベートなことだから」と、渡辺氏に相談役を頼み込んだことを公言していない。だからこそ「ベテランをひそかに前原応援団に引き込み、いざ党内がごたごたした場合の『弾よけ』にするつもりではないか。弾を撃つのはもちろん小沢氏だ」(中堅議員)との見方も出ている。
ところが前原氏にとって想定外の激震が襲う。安保論議を本格化すると決めた直後の2月16日、衆院予算委員会で永田寿康氏が送金メールを取り上げ、その後に虚偽メールであることが発覚。引責辞任した野田佳彦前国対委員長の後任に渡部氏が決まるまで約2週間にわたって混乱が続いた。
前原氏の党内掌握力は急速に低下し、安保論議どころではなくなった。外交・安保論議の最初のハードルである中国の軍事力に関する党見解の統一も暗礁に乗り上げた。山岡氏が会長に就いた安保調査会は開店休業状態だ。
だが、前原氏はなお内政、外交の前原ビジョン策定への執念を捨てたわけではない。「教育問題についてお考えを聞かせてください。こちらから議員会館に伺ってもいいです」。前原氏が声をかけ、3月17日に会ったのは自民党時代から小沢氏と行動を共にしてきた西岡武夫参院議員だった。
常に小沢氏への意識がちらつくように見える。小沢氏に近いベテラン議員の動きに注意すると、前原、小沢両氏による水面下のせめぎ合い、そして民主党内の力学変化が浮かび上がってくるかもしれない。
2012年6月1日金曜日
2012年5月10日木曜日
朝の読書「落ち着いて1日始められる」
秋の読書週間が始まったが、朝の読書(朝読〈あさどく〉)を学校の活動に取り入れている小・中・高校が全国で2万6732校にのぼり、全体の72%を占めていることが、朝の読書推進協議会(大塚笑子理事長)の調査で分かった。朝に本を読むと落ち着いた気持ちで一日のスタートが切れるなど、効果を実感する声も広がっているという。
朝読は「毎日やる」「みんなでやる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」が4原則。1988年に千葉県の2人の教師が始めたのがきっかけだった。同協議会は本の取次会社トーハンの協力で97年から実施率などを調べており、10月25日現在で小学校と中学校はそれぞれ76%、高校は42%で朝読をしていた。
都道府県別では佐賀の93%が最高で、鳥取が92%、福井、静岡、島根が89%と続く。逆に低いのは東京51%、大阪53%、北海道55%、神奈川56%など。実施している学校のうち、全校一斉の学校が89%あった。また朝読時間は10分間が最多の53.4%で、15分間が33.8%、20分間が9.1%と続く。ただ、毎日実施できている学校は34.2%で、週1日が21.5%、週2日が13.5%、週3日は8.4%だった。
年々実施校数は増え、02年に1万校を超え、03年に1万5千校、05年に2万校、07年に2万5千校を突破した。朝に本を読むことで、読解力や文章力が向上し、積極性や思いやりの心が生まれるといった効果も報告されている。
トーハンは読書習慣を家庭にも広げようと06年から「うちどく」(家読)も推進している。今年の国民読書年を記念した調査では、全国の市町村のうち437市町村から回答があり、203市町村が講演会や親子読書会などを開催して、家庭での読書を推進していることも分かった。
朝読は「毎日やる」「みんなでやる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」が4原則。1988年に千葉県の2人の教師が始めたのがきっかけだった。同協議会は本の取次会社トーハンの協力で97年から実施率などを調べており、10月25日現在で小学校と中学校はそれぞれ76%、高校は42%で朝読をしていた。
都道府県別では佐賀の93%が最高で、鳥取が92%、福井、静岡、島根が89%と続く。逆に低いのは東京51%、大阪53%、北海道55%、神奈川56%など。実施している学校のうち、全校一斉の学校が89%あった。また朝読時間は10分間が最多の53.4%で、15分間が33.8%、20分間が9.1%と続く。ただ、毎日実施できている学校は34.2%で、週1日が21.5%、週2日が13.5%、週3日は8.4%だった。
年々実施校数は増え、02年に1万校を超え、03年に1万5千校、05年に2万校、07年に2万5千校を突破した。朝に本を読むことで、読解力や文章力が向上し、積極性や思いやりの心が生まれるといった効果も報告されている。
トーハンは読書習慣を家庭にも広げようと06年から「うちどく」(家読)も推進している。今年の国民読書年を記念した調査では、全国の市町村のうち437市町村から回答があり、203市町村が講演会や親子読書会などを開催して、家庭での読書を推進していることも分かった。
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