2015年1月17日土曜日

連立政権

単独政権に対置される政治用語。一つの政党だけで組織される政権が単独政権。二つ以上の政党を基礎として閣員が構成される政権を連立政権という。

一九九三年八月、長期にわたる自民党の一党支配を覆して、「非自民」を旗印に掲げた新生党、社会党、日本新党、公明党、民社党、さきがけ、社民連など八党派の連立による細川政権が発足、「連立政権時代」が幕明けした。

以後今日まで、羽田、村山、橋本、小渕、森と政権を構成する政党の組み合わせの違いはあるが、連立政権が続いている。

戦後日本の政治史上、連立政権は現在が初めてではない。日本が戦争に敗れた四五年以降、片山哲内閣、芦田均内閣といずれも社会党と民主党、国民協同党との連立政権が続いた。

また、自民党と社会党の二大政党制が確立された「五五年体制」下でも、八三年の第二次中曽根康弘内閣は自民党と新自由クラブの連立政権であった。

もっとも、九三年八月の細川内閣以降の連立政権は、それ自体が一般的な政治現象として定着をみた点で、それ以前の連立政権とは性格がかなり異なっている。